紋谷幹男が、建築的印象をつぶやきながら、身近なお宮、お寺を散歩します。
第3005回 増善寺(ぞうぜんじ)曹洞宗/静岡県静岡市葵区慈悲尾

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珍しく三間間口の薬医門形式の山門。

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三間というより、
長く跳ねだした冠木下に袖板壁を立てた感じ。

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冠木上を男梁が直交し、
繰型の女梁が添えられます。

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古風な板蟇股。

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山門をくぐれば、真っすぐな自然石の延べ段。

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山門を見返します。

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本堂。

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斜めから。
コンクリート造、銅板葺き入母屋造り屋根平入り、
流れ向拝。

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壁が象牙色で軸組が灰色のシックな塗分け。

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象型の頭貫木鼻。

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向拝を横から。
短い海老虹梁と向拝柱上の手挟み。

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総朱塗りの観音堂。

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斜めから。
銅板葺き寄棟造り屋根平入り、
流れ向拝。

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向拝見上げ。
これは驚き、蟇股と木鼻以外は鳥居そのものの成り立ち。

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向拝を横から。
海老虹梁などの横架材はなく、
鳥居風が一層際立ちます。

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柱と軒桁に挟まれた拳鼻。
黒の塗分け方がユニーク。

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出隅上部は、
円柱上に直接軒桁が取り合います。
 
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第3004回 静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)/静岡県静岡市葵区・6

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「静岡浅間神社」は、
神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社からなり、
神部神社と浅間神社は並んで一体化されていましたが、
※近付けないので、今回の鑑賞記では、未登場。
大歳御祖神社 (おおとしみおやじんじゃ)だけは
独立して建っています。
神部神社、浅間神社と同じく、
国指定重要文化財の本殿は、
見ることができず、
手前の神門と拝殿が鑑賞できました。

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浅間通りに立つ明神鳥居形式の赤鳥居。

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鳥居をくぐれば神社門。

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近年再建されたコンクリート造の
八脚門形式。

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通り間。

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柱は全て円柱で、
禅宗様の頭貫木鼻。

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通り間から拝殿を見ます。

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大歳御祖神社拝殿。

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斜めから。
コンクリート造、銅板葺き入母屋造り屋根平入り、
唐破風屋根流れ向拝。
コンクリート造の特性を生かして、
流れ向拝は無柱。

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向拝正面。

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妻壁には、間斗束左右に
筆者初見のユニークな模様入りの笈型。

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軒天井の切り替わり。
入り八双の頭貫木鼻。

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奥に、石垣上の唐門と本殿が建っていますが、
見ることはできません。

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コンクリート造の手水舎。

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本柱前後に控え柱を立て、
その上を通し肘木風を渡し、
三本吹き寄せの連子格子を3か所に配する、
なかなか斬新なデザイン。
持ち送り付きカウンター?も見逃せません。

 
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第3003回 静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)/静岡県静岡市葵区・5

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見上げただけで気力が萎えそうになる、
踊り場なしで、まっすぐ上る幅広の石段。

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登り切って、石段を見下ろします。

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さらに参道が続きます。

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4社ある境内社の内の一つ、
麓山神社(はやまじんじゃ)。

神社本殿、中門、透塀、拝殿の4棟が、
国の重要文化財に指定されています。

正面に拝殿。
総朱塗り、銅板本瓦葺き、入母屋造り屋根平入り。

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拝殿とはいえ正面に突起する向拝はなく、
外陣的な正面1間分が、
三方の吹き放ち空間になっています。

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正面見上げ。
中央の柱間だけに左右より一段上がった
飛貫虹梁が掛かっています。
内陣の扉の中央が桟唐戸、脇間が舞良戸。

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濡れ縁、外陣、内陣と、
開放感が変化してゆきます。

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中央見上げ。
桁行通りと一筋奥の通りで、
長押、虹梁の同じ関係が繰り返されます。

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頭貫は独特な七宝花菱文様。
台輪には唐草と牡丹の絵様。
台輪上に平三つ斗。
そして軒桁の文様がとても斬新。
三角形の花文様が、色違いで左右上下に連続し、
金箔地にジグザグ模様を描いています。

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粽付き円柱の二面に唐獅子の頭貫木鼻彫刻。

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正面一間分が吹き放ち。

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手前の拝殿の奥に、
石垣で地盤を上げ、透塀で囲われた神域。
本殿の正面に、中門がかろうじて見えます。

拝殿と本殿は、
権現造りのように一体化されず、
完全に独立しています。


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本殿の奥から見返します。

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三間社流造りの本殿。
総朱塗りの華やかな拝殿から一転して、
総黒漆塗りの重厚感。

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妻飾り。
破風板には彩色雲模様の透かし彫。
扠首束左右には一面、牡丹唐草の透かし彫。

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詳細。

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なんとか見える、
向拝の海老虹梁と手挟み。

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手挟みは彩色菊水の籠彫。

ここで一息。
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第3002回 静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)/静岡県静岡市葵区・4

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4社ある境内社の二つ目は、
八千戈神社(やちほこじんじゃ)。

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国指定の重要文化財の透塀に囲われた境内。
正面中央に、
国指定の重要文化財の中門。

そして銅板本瓦葺き、
入母屋造り屋根、千鳥破風付き平入、
唐破風軒の流れ向拝の本殿。
国指定の重要文化財です。

この写真の中に、
3棟の国指定の重要文化財が収まっているという、
贅沢な風景。


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正面、中門と本殿を同時に見ます。

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総黒漆塗り、唐破風屋根の高麗門形式。
円柱の棟柱から先端が繰型の腕木が挿し出され、
巻斗を2つ乗せた持送りが添えられます。

中門の中に入れませんので、
本殿は遠くからの鑑賞となります。

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本殿正面。
身舎は総黒漆で、向拝柱は朱塗りの方柱。
三間向拝の間口と身舎の間口は同じで、
珍しいことに両端部には、
花頭窓が付いた袖壁があって、
正面が区画されています。

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黒漆塗りの板戸、長押上に
壮麗な装飾群。

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向拝柱上部には唐獅子の頭貫木鼻彫刻。

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流れ向拝が身舎と同一面なので、
通し肘木上に三角形の空きが生じ、
雲模様の透かし彫の枇杷板で納めています。
身舎と向拝の切り替わりを境に、
意匠が細かく変わります。

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立体的な雲模様の彩色透かし彫と、
波と雲を背景にした、黄金色の枇杷板彫刻。

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円柱上に台輪が回り、
その上に二手先斗栱。
丸桁の平三つ斗の上の部分に
斬新な丸と三角を組み合わせたの幾何学模様が見えます。
仙人や天女がモチーフの彫刻蟇股。

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妻飾り。
大瓶束左右に「鯉の滝登り」の枇杷板彫刻。

ここで一息。
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第3001回 静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)/静岡県静岡市葵区・3

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総朱塗り、銅板本瓦葺き、切妻造り屋根の手水舎。

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妻面。

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妻壁、大瓶束左右には、
手水舎ということで、「波に鯉」の彩色枇杷板彫刻。

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水草をあしらう彫刻蟇股。

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柱上部二面には禅宗様の頭貫木鼻。

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神部神社浅間神社回廊。
国指定の重要文化財です。
撥ね上げられた半蔀が繰り返され、
ファサードに変化が加わっています。

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回廊の東面の通用口を抜けると、
静岡浅間神社の境内社の一つ、
少彦名神社(すくなびこなじんじゃ)。

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拝殿はなく、本殿だけが独立して建っています。
昨年、40年ぶりの漆と彩色の塗替え工事が竣工し
とても美しい状態です。

銅板本瓦葺き、入母屋造り屋根平入。
総黒漆塗りで、頭貫から上、軒回りに、
鮮やかな装飾が施されています。

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妻飾り。
破風板と懸魚はシックな茶と黒の組み合わせ。
雲形の鰭付きの蕪懸魚。
大瓶束左右には、「菊水」の枇杷板彫刻。
妻虹梁下の小板は激しくうねる水流の浮彫。

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正面。
中央は両開きの桟唐戸。
左右脇間には半蔀。

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下から、頭貫には亀甲花繋文、
「竹に虎」の彫刻蟇股、
黄色地に黒の蛇腹支輪、
丸桁は2種の花菱繋文様が交互に繰り返され、
地の緑の花菱も独特。


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出隅詳細。
円柱二面に唐獅子の頭貫木鼻彫刻。

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一手の組み物。
拳鼻側面の繧繝文様、実肘木の鮮やかな瑠璃紺。

ここで一息。
 
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第3000回 静岡浅間神社 (しずおかせんげんじんじゃ)/静岡県静岡市葵区・2

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舞殿の奥に建つ大拝殿。

「言葉を失う」レベルの迫力です。
高さは、国宝の松本城(長野県)と同じ約25mなので、
まさに天守なみです。
※通常、お城は石垣上に建っているので、
見上げると、実際の建築高さよりもさらに高く感じられます。

お城は大抵、漆喰塗りの真っ白い外観ですが、
この大拝殿は総朱塗りに豪華な装飾が施されているので、
その存在感は圧倒的です。


文化11(1816)年建築の国指定重要文化財です。

楼閣形式で、
一層目は切妻造り屋根千鳥破風付平入り、
二カ所の流れ向拝。
二層目は二階建の入母屋造り屋根平入り。
計三層二階建の楼閣造ということになり、
このスタイルは特に浅間造
(せんげんづくり)と呼ばれます。
※記憶に新しい、
富士山本宮浅間大社の本殿がこの浅間造でした。

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この奥に建つ神部浅間両神社の拝殿なので、
石階と流れ向拝も二カ所という特殊な設計です。


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向拝は無柱で庇が長く持ち出されています。
木造としてはかなりアクロバチックです。

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初層出隅上部。
二面に唐獅子の頭貫木鼻彫刻。
円柱上の出三つ斗が丸桁、妻虹梁を持ち出し、
彩色波+雲模様の浮き彫の支輪板が、
矩の手に連続しています。

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妻飾り。

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手前の舞殿との隙間から見上げた、
正面見上げ。
左右に流れ向拝、真ん中に初層の千鳥破風。

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下から頭貫に七宝唐花文様、
彫刻蟇股左右の枇杷板には黄色地に雲模様の図、
支輪板は彩色波模様の浮き彫。

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最上部の丸桁には輪違風のモダンな文様。

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花鳥をあしらう彫刻蟇股。

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上層軒まわり。
尾垂木2本付きの三手先斗栱。
彩色彫刻枇杷板、雲模様の浮き彫の支輪板、蛇腹支輪と展開します。

ここで一息。




 
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第2999回 静岡浅間神社 (しずおかせんげんじんじゃ)/静岡県静岡市葵区・1

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実際は、神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社からなり、
「静岡浅間神社」というのは総称で、
三社はいずれも独立の神社として祭祀が行われています。
さらに、三社以外に境内社が四社あります。


国指定重要文化財の建造物が26棟を誇るという、
建築鑑賞的にも、
先に観た久能山東照宮に引けを取らない充実ぶりです。
※近付けない堂宇もあったが。

なぜこのような壮麗で大規模な社殿建築が
この地にあるかといえば、
当地に鎮座して以来、当社へは朝廷をはじめ、
鎌倉将軍家、今川、武田、織田、豊臣、徳川など各氏の尊崇が厚く、
特に徳川家康が生涯に渡って当社を篤く崇敬したからです。
以来当社は、
徳川将軍家から手厚く庇護されるようになり、
 この規模、格の社殿となりました。

最初に、神部神社・浅間神社から観てゆきます。

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長谷通り沿いに立つ明神鳥居形式の石鳥居。
T字路の交点に鳥居が突然立つという
すごい都市景観。

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銅板本瓦葺き、切妻造り屋根平入り、
八脚門形式、総朱塗りの神社門。

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斜めから。

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正面見上げ。
動物系の装飾彫刻の類のない、簡素な意匠。

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禅宗様頭貫木鼻。
円柱上に直接出三つ斗。

実は神社門を抜けると、 
神部神社・浅間神社の楼門が建っていますが、
現在は改修工事中で観ることは出来ませんでした。

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工事中の楼門を抜ければ、正面に舞殿(ぶでん)。

文政3年(1820)建築の国指定重要文化財。
銅板葺き、入母屋造り屋根、唐破風付き妻入り。

境内の堂宇のほとんどが、鮮やかに彩色されているのに対し、
この建物だけは、彩色がない素木造りとなっています。

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背面の妻面。
前後で完全な相似形です。
※装飾彫刻に違いあり。
舞殿の向こうにシートで覆われた工事中の楼門が見えます。

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側面。
建物は全周壁のない吹き放ち。
桁行2間、梁間3間。
舞台鑑賞を妨げないため、
桁行側の柱を極限に少なくしています。

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内部を見通します。

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反対側から。
全体は舟底天井ですが、
正面寄りに柱が立ち、柱間に妻虹梁が掛かり、
柱まで化粧勾配天井が張られています。

舞殿奉納の写真を見ると、
化粧勾配天井エリアが楽器の演奏の区画で、
柱間隔の広い舟底天井エリアが、
舞踏の舞台のようです。

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牡丹がリアルに立体的に再現された、
懸魚彫刻。

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妻虹梁中央に大瓶束が立ち、
左右の枇杷板には花鳥の透かし彫。

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別の部分。

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正面の妻面。

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唐破風の妻壁には、
大瓶束左右に雲模様の木彫。

妻虹梁と頭貫の間には鶴亀をあしらう彫刻蟇股。
左右の枇杷板には一面に牡丹の透かし彫。

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雲模様の立体的な透かし彫詳細。

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鶴亀をあしらう彫刻蟇股詳細(楼門側)。

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鶴亀をあしらう彫刻蟇股詳細(大拝殿側)。

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二面とも獏の頭貫木鼻彫刻。

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詳細。

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軒桁側に長々と展開する欄間彫刻。

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モチーフは「波頭に飛龍」。

これら舞殿の高度で熟練の彫仕事をはじめ、
静岡浅間神社の社殿彫刻は、
初代立川和四郎富棟、二代富昌、三代富重が3代に渡って手がけています。
※立川流彫刻。
特にこの舞殿では、彩色されない素木なので、
江戸時代が誇る名工の
生な鑿さばきを堪能することができるのです。

ここで一息。

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第2998回 久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)/静岡県静岡市駿河区根古屋・8


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御社殿の東隣に建つ日枝神社(ひえじんじゃ)。
国指定の重要文化財です。

銅板本瓦葺き入母屋造り屋根平入り、
流れ向拝。
一軒の平行疎ら垂木ですが、
吹き寄せと単体が2本ずつ交互に配置されています。

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向拝を横から。
海老虹梁等の横架材はありません。

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側面のみ、玩具的色合いの唐獅子の頭貫木鼻彫刻。

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手挟みは上部の雲と下部の波頭の
彩色籠彫。

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身舎出隅上部。
台輪の見付のみ菊花唐草模様。

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神楽殿
国指定の重要文化財です。
銅板本瓦葺き入母屋造り屋根妻入り。

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鼓楼(ころう)
国指定の重要文化財です。
石積の腰袴付き銅板本瓦葺き入母屋造り屋根平入り。

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二軒の平行繁垂木。

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三手先斗栱。
黒漆の格子組の小天井と蛇腹支輪。
軒桁が花菱文ですが、
菱型が雲模様のようなユニークな意匠です。

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三手先の腰組。

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神厩(しんきゅう)。
これも国指定の重要文化財。

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妻飾りは豕扠首(いのこさす)。

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柱の上に舟肘木。
押縁付きの縦板張り。

これで久能山東照宮の鑑賞は終了。
幸い、2006年(平成18年)に社殿の塗り替えが完了していますので、
国宝1棟、重要文化財13棟を、
新築時そのままの美しい状態で、
充分に堪能することができました。
 
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第2997回 久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)/静岡県静岡市駿河区根古屋・7

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社殿の西側に門扉が開いていて、
さらに奥に進みます。

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見返した様子。
左手が本殿、右手が国指定重要文化財の玉垣です。
四角い飛び石の配置がモダン。

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飛び石の先に廟門。
国指定重要文化財で、廟所に通ずる門です。

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銅板本瓦葺き、
総朱塗りの向かい唐門形式。

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斜めから。

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正面控え柱は上端が絞られた方柱。
柱上に出三つ斗ではなく方斗が乗り、
妻梁、軒桁を直接支え、
下から根肘木が添えられます。

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妻虹梁の中央に、四方に拳鼻を付けた大瓶束。

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中央の妻虹梁には蟇股、
枇杷板には金地に鳳凰図。
欄間板には波頭図。
上下の色使いのコントラスト。

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廟所側から見返します。

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廟所参道が始まります。
国指定の重要文化財です。

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明神鳥居形式の石鳥居。

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最後に石造宝塔の神廟(しんびょう)。
国指定の重要文化財です。
家康は西を向いてまっすぐ座った姿勢で土葬されたと伝わります。

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先に見た正面唐門は通行禁止で、
参詣者はこの通用門から玉垣に囲われた神域に入ります。

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銅板本瓦葺き、高麗門形式の通用門。
高麗門は基本、無装飾で武骨な門ですが、
久能山東照宮となると、華やかな意匠になります。

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高麗門の特長は、補強を兼ねた境内側の対の小さな切妻屋根ですが、
ここでは円柱の控え柱だけです。

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細長い逆蓮柱。

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上端が砲弾状に絞られた棟柱から
腕木が持ち出され、
巻斗を2つ乗せた挿し肘木が添えられます。
それぞれに牡丹の図。

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軒桁、頭貫には意匠の異なる花菱文。

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蟇股と書きたいところですが、
円柱に添えられた笈型。
青い台輪の見付には条帯文。

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白地に赤い垂木、竿縁による格子。

ここで一息。
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第2996回 久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)/静岡県静岡市駿河区根古屋・6

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国宝、御社殿を構成する一番奥の本殿を観ます。
これは東面。
右手前、一段上がった堂宇が本殿。

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西面。

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西面奥から見下ろします。
朱塗りの組高欄の上に、
黒々とした総黒漆塗りの本殿。
銅板本瓦葺き、入母屋造り屋根平入。

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東側、妻面。
拝殿の半蔀に対して、板戸、板絵の構成。

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出隅の組み物。
拝殿の一手先に対して、二手先斗栱。
龍頭の隅木。

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唐獅子の頭貫木鼻彫刻。
二手目の肘木も唐獅子が繰り替えされます。
二段の通し肘木には七宝唐花文様。

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※拝殿の組み物を参考までに。
基本的な意匠は共通性がありますが、
格の相違を細かく演出しています。

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黒地にくっきり映える唐獅子の板絵。

ここで一息。
 
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